zokkon__U

音をたてて沼に落ちたド新規の日常(妄想)

学園モノ~2

ここで、その他の人物を紹介しましょう。



「はよ。」

「おはよ。」


慣れたように迎えに来てくれた辰巳くんの自転車の後ろに乗ったのは、高校2年生亮子ちゃん。

毎日、一緒に登校、下校。しかも、辰巳くんの家の方がちょっとだけ学校に近いのに、わざわざ迎えに来るし送っていく。


でも、残念ながら彼女ではないんです。

まだ。




「今日、帰り秋山とカラオケ行くから。」

学校についた頃、亮子ちゃんが言い出します。


「遅くなるようだったら、連絡しろよ。迎えに行くから。」

辰巳くん、亮子ちゃんにはめっちゃ優男なんです。

なんで、こんなに過保護かって言うと、亮子ちゃんのお兄ちゃんが超絶怖いからですよね。辰巳くんは、10年前に亮子ちゃんのお兄ちゃんに、亮子に変な虫つけたら容赦しねぇぞ!と今どき聞かないような昔のヤンキーみたいなことを言われています。

まあ、亮子ちゃんのお兄ちゃんは本当にヤンキーですけどね。




「亮子、おはよー。辰巳先輩、今日亮子借りますね?」

「おぉ!それより秋山ちゃん、その髪色似合ってるね~」


最近、片想い中の彼に合わせてトレードマークの金髪から清楚系茶髪に変えた亮子ちゃんの親友、秋山ちゃんが来ました。

ちなみに片想い中の彼は、駅前のカラオケのイケメン店員さん。最近、代理だけどチーフに昇格したため金髪ピアスからスーツが似合う暗めの茶髪に変わったそう。


「ありがとうございます!
でも辰巳先輩、そういうのあんまり言わない方がいいですよ。先輩、ただでさえモテるんですから。」


案の定、ふたりが会話していると、亮子ちゃんが先にスタスタ歩いていってしまいました。

「ちょっ、亮子!ちゃんと連絡しろよ!」

「…ほらね。
じゃあ、また!」


と、亮子ちゃんを追いかけて階段を駆け上がっていった秋山ちゃん。


スカート丈が短くて、それがヒラヒラと揺れて


「パンツ見えそう」


いつの間にか辰巳くんの隣に並んでいた福田くんがなんてことないように口にしました。






「辞書忘れた。」

辰巳くんがそう言うと、効果音がつきそうなほど反応を示した松崎くん。


「た、たつみ!り、亮子ちゃんに借りたらいいんじゃないの!?」


辰巳くんもやれやれといった様子で、松崎くんと亮子ちゃんの教室まで行く。


福田くんと越岡くんも面白がってついてくる。自分から借りに行った方がいいんじゃない?とか言ったのに、動きがぎこちない松崎くん。

それもそのはず、松崎くんは今から想い人に会いに行くんですから。
(正確には、見に行くって方が正しい)



2年3組、学級委員長、翔子ちゃん。

去年から引き続き今年も学級委員長です。


実は翔子ちゃん、誰にも知られたくない秘密を抱えてるんですが、それはのちのちお話しします。笑


「亮子ー、辞書持ってない?」

教室のドアからそう呼びかけると、とりあえず教室にいるみんなそちらを見る。

そこに松崎くんの姿を見つけると、みんな教室の中にいる学級委員長の方を見る。


バレてます。松崎くんが翔子ちゃんのこと好きなのとてつもなく多くの人にバレてます。



そんな異様な雰囲気の2年3組ですが、翔子ちゃん、全く動じません。黙々とお弁当食べてます。

そんな姿を見て、今日もクールビューティーだぁ、クゥ~!ってなる松崎くん。
めっちゃかわいいです。笑



ちなみに翔子ちゃんと一緒にお弁当食べてるのは、よし江ちゃん。この子、めっちゃ変な子で正直浮いてます。

亮子ちゃんと秋山ちゃんは、この子のことトロいから嫌いです。
ただ、男子にはよし江ちゃんってほっとけないよな~って気にしてもらってます。きっと亮子ちゃん、男子に面倒見てもらえるそういう子、嫌いなんです。

まあ、そんなこんなで、亮子ちゃんたちと翔子ちゃんは何かと対立してます。



辰巳くんは、亮子ちゃんに辞書もらいにロッカー行き、松崎くんは翔子ちゃんにメロメロで。

こんなとき、福田くんと越岡くんは何してるかって?
簡単です。


「あの子、今日水色だよ」

って福田くんが朝見た秋山ちゃんのパンツの色、越岡くんに教えてるんですよ。笑