学園モノ
とある高校3年4組、一番窓側の後ろ4席に彼らはいます。
前から
辰巳くん
松崎くん
福田くん
越岡くん
彼らは入学から3年間同じクラスなんですね。これもまたなんでかって言うと、一番後ろのベストポジション確保してる彼の仕業ですね。
何で4組かっていうと、購買が一番近いんだと思います。これももちろん一番後ろの彼の仕業ですね。1階が1~4組で下駄箱が一番近いのが1組、購買が一番近いのが4組。5組からは2階ですね。
辰巳くんは、めっちゃ目立ちたがりキャラ。ほら、夏休み前最後のイベント、クラスマッチとかめっちゃ燃えてます。男子にも女子にも同じレベル求めるから、女子から辰巳やる気はわかるけど、気合い入りすぎて暑苦しい。みたいに思われてるかも…笑
ただ、後輩ちゃんにはすこぶるモテる。昼休みに1年の廊下歩こうもんならそこらじゅうから女の子飛び出してきて、パニック。ただ、本人別にそういうの嫌じゃない。むしろいい気分。
松崎くんは、とにかく不器用。勉強も恋もどっちもなんて出来ないんですよね!ちなみに想い人います。しかも学年のほとんどみんな知ってるっていう…笑
4人の中では一番真面目に授業聞いてる。のに、勉強できない。
あぁ…かわいい…笑
福田くんはとにかくこの子遊びに学校来てんじゃないかってくらいアホなことばっかしててほしい。小学生か!?ってツッコミたくなるくらい。笑
正直、福田くんが勉強してるところ想像できなくて…たぶん授業中「せんせー!」とか言って、うざがらみしてそう…テストも鉛筆コロコロしてるのしか思い浮かばない…笑
んで、越岡さんは、ずっと寝ててほしい。でも欲を言えば寝てた跡とかついていてほしくないから綺麗に寝ててほしい。笑
でもちゃんと勉強できる、よくいるいつ勉強してるの!?っていうイケメン。
越岡くん、ファンクラブあります。ファンクラブ会員じゃないと越岡くんに挨拶出来ないシステムです。会長は学年主任ぐらいの役職ついた独身女教師ですね。その人がクラス替えとか実権握ってるんだと思います。なんとなく、その先生の担当は国語ですね。笑
夏休み前、最後の授業。3年4組は、数学です。
でも辰巳くんと松崎くんは、夏休み明けにある大学のAO入試の問題を今日、初めて解いてます。
「マツ、わかる??」
「…。」
「ねぇマツ!どうしよう!!」
「辰巳、心配するな。俺も一緒だ!」
「マツ~!」
「辰巳!!」
って抱き合うふたり。
相変わらず熱いです。笑
その後ろ、福田くんは筆箱からすべてのペンを取りだし、なんならこっしー借りるね~って後ろで寝てる越岡くんのペンまで拝借し、遊んでいます。ひたすらペンを積む…しかもめっちゃバランスいいんです。笑
そのまた後ろ、越岡くんはそりゃもう寝てます。テスト終わってるんだもん、大学決まってんだもん。
「お前ら、俺の話を聞け!!」
ついに後ろを向いて松崎くんと抱き合ってた辰巳くんにお叱りが入ります。
その後、先生は後ろの方へ。先生が歩く振動で内心、ふたり怒られてやんの~って思ってた福田くんの机が揺れる。ペンも揺れる。
ガタガタ…
「あ~あ、誰だよ…ちぇ。」
「俺で悪かったな!!…お前はほんとに…高校生にもなって…こんなこと…!」
福田くんの行動で嘆いてるのは、いつでもシャツ×ベストの正統派イケメンの光一先生。
外見は、超絶イケメンなんだけど、口を開けば毒、毒、毒…!!
年頃の女子生徒の敵です。稀にこのSさがたまんない!っていう熱狂的な女子生徒もいます。笑
もちろん、職員室では孤立してます。専ら数学科準備室にいます。
「そんなことより、福田ぁ!お前、この前のテストどういうつもりだよ!!
数字全部1~6しかなかったじゃねぇか!!」
もちろん、光一先生には福田くんの鉛筆コロコロバレてます。笑
「え~?たまたまですって。」
「嘘つけー!!」
「…うるさいよ。」
寝ていた越岡くんが起き、しかし目は閉じられたままぼそっと呟く。そんな一言も聞き逃さない福田くん。
「先生!越岡くんが先生のことうるさいって言ってます!」
「いや!絶対お前にやから!!」
そんなこんなで、夏休み前最後の授業が終わる。
「今日も幸せだな。」ってセリフが世界一似合う、4人(プラスα)のそんな妄想。